
- 2009
11/15
Sun あなたにもできること
category:れおら@つぶやき
昨日、11月14日(土)
娘が通う中学校へ、千葉県動物愛護センターから職員さんをお招きし
「あなたにもできること」
と題して、講演を行って頂きました。
全校生徒だけではなく、地域の皆様も自由に参加して頂ける様、前以てお知らせしていたので
父兄の他にも、講演を聴きに来て下さった方もいらっしゃいました。

毎月どれくらいの犬や猫が収容されているか、毎年どれくらいの犬や猫が安楽死ではない殺処分をされているか。
プードルやダックス、チワワなど純血種までも≪不要≫とされ、持ち込まれる事実。

残念ながら、千葉県の殺処分数は全国的に見てもワーストであること。
それも、捕獲収容だけではなく、犬や猫の飼い主である本人が持ち込んで殺処分を了解するという事実。
避妊・去勢手術を怠った為に生まれた小さな命が絶えないこと。
そしてその小さな命を捨てたり、センターや保健所へ持ち込む事実があること。
何故避妊・去勢が必要なのか。
犬や猫、または他の動物を飼う時の心得。

実際に訓練済みのモデル犬を使って、基本的な躾さえしていれば
≪こんなはずじゃなかった≫と、問題行動の多いペットにはならないということも示して頂きました。
「絶えず愛情を注いで、責任を持って最期まで飼えるのか」
犬や猫が自分の生活スタイルにあっているかを見極めることも大事だということ。
よく考えて、最高のパートナーとなるべき犬や猫を迎えるべきだと、
当たり前のことではありますが、改めて生徒達に分かりやすく説明し、訴えかけて下さいました。

モデル犬である ラブちゃん(ラブラドールレトリバー) も、生まれて間もない頃に
繁殖業者である飼い主に持ち込まれ、殺処分のところを救われ、モデル犬として訓練されました。
指導員である職員さんの出す指示(コマンド)に、素早く従うと
生徒達の中から 「わぁー、すげぇーっ!!」 という声も聞こえました。

最後にはふれあいの時間もあり、ラブちゃんは人気者。
犬が好き!!という生徒に混じって先生までも、口々に 「ラブちゃーん♪」 と。
≪これが現実だ≫ と、実際はもっと目を逸らしたくなるような厳しい実状があるのだというところまで、生徒達に見てもらっても良かったのかも知れませんが
学校側の主旨もありますし、突き詰めて酷い現状を伝えることは出来ませんでした。
が、、、講演を聴いた生徒達、父兄、地域の皆さんの心の中に
改めて何かの変化があったとすればそれに越したことはありませんし、有意義なものだったと思います。
「あなた達と同じように呼吸し、温かい血が流れ生きているのだ」 ということ。
「あなた達と同じようにお腹も空くし、食べればおしっこやウンチもするのだ」 ということ。
「愛情を注げば注いだだけ、犬や猫との生活がかけがえのないものになる」 ということ。
職員さんの仰った言葉が、生徒達の心に響いてくれることを期待しています。
正直なところ、生徒の中には 「犬とか大嫌いだし。」 「存在しなくたっていいし、犬なんか。」 と、
この子はなんて荒んだ心なんだろう・・・と悲しくなる言葉を聞くこともありました。
可哀相だと思います、子供のうちからそんな感情を心に抱いているなんて。
それでも、 「今日はいいお話を聞かせて下って、ありがとうございましたっ!!」
わざわざ私のところにそう言いに来てくれた生徒が居た時には、涙が出そうなくらい嬉しかったです。
イジメや不登校はもちろん、万引きや喧嘩、素行の悪い生徒ばかりではなく
こんなに純粋に、そして素直に≪ありがとう≫という表現が出来る生徒がいるなんて
「今時の子は・・・」 と、ひとくくりに言わずとも、まだまだ捨てたもんじゃないな、と本当に嬉しかったです。
素晴らしい機会を持つことが出来て、心から感謝しています。
もっともっと、現実を知るチャンスが、自分に何ができるのかということを考える機会が
これからを担う沢山の子供達にあることを願っています。
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No title 
れおらさん、こんばんは。
土曜日はおつかれさまでした。
私は中学、高校の時代には、犬や猫その他の動物と全く触れる機会を持ちませんでした、興味が無かった、というよりも、興味を持つ機会も無かったという方が正しいかもしれません、大げさに言えば、その頃は、自分と同じ空の下に犬や猫たちも存在している、という事を忘れるくらいに何かに追われて疲れていたような気がするのです。
こういう機会を持てる子供たちというのは、やはり幸せであると、自分の学生時代を振り返って、思います。講演を聞いてすぐに興味を持てなくても、「聞いたという経験」の種は、いつか何かをきっかけに、ふと芽を出す事もあるでしょう、いわんや、やおらさんにお礼を言いにきた生徒さんなどは、既にその芽を育てる心の環境が出来ているのですね、素晴しいことだと思います。
「私にもできること」は何か、これからも考えながら生きてゆこうと思いました、ありがとうございます
つるりんさんへ 
つるりんさん、こんにちは
いえね、正直なところ、反応が薄いどころか全く興味なし・・・みたいな
俺(私)かんけぇーねぇーみたいな子も多かったので残念な気持ちもあったのですけど
最後にありがとうと言いに来てくれた子の笑顔を見て、そういう気持ちも全部吹き飛びました。
ものすごーく、涙が出るほど嬉しかったです。
あの子のように見て感じて考えてくれる子ばかりではないことは分かっていましたが
たった一人でも、数人でも、今すぐにではなくとも、あー、そういえばそういう話聞いたことある!!
と、まだまだ柔軟で吸収力のある心に残ってくれさえすればそれでいいのかな、と。
意義はあったと思っています。だからこういう機会、他の子供達にもどんどん持ってほしいと思いました。
私は小さい頃から犬や猫に囲まれていましたが、それが当たり前になりすぎていて
色々なこと、今になって改めて考えさせられています。
あの時こうすればよかったのか・・・とか、あの時こうしてさえいれば・・・と、後悔することも多いですが
それを今後も生かして行けるよう、私なりに再度、犬や猫と共に暮らして行く生活を
もっと楽しく過ごして生きたいと思いました。
とても素晴らしい試み 
講演会、とっても良い企画です!先日私も何かしたいと思い家の近所の小学校と中学校に今西さんの著書2冊ずつと動物福祉ネットワークさんのポスターを持って行きました!校長先生と教頭先生にお話を聞いて頂き命の大切さを子供たちに伝えて貰うようにお願いしました!なかなか良い反応でしたので講演会、良いかも。。。と思っています!今西さん自身も命の授業という講演されていますよね?横須賀までは来てもらえないかな?身近にボラをやっている方がいないので。
りりまむさんへ 
りりまむさん、こんばんは
素晴らしいじゃないですか!!
りりまむさんはすでに犬や猫の為に自らの意思で行動されてる!!
保護は出来ないから・・・ペット不可だから・・・と、理由をつけるだけつけて何もしない人に比べたら
今西さんの著書やポスターを、、、とは、本当にすごいことですよっ♪
今西さんも授業の出前して下ってますよね、以前HPで見ていました。
きっと横須賀でも、ワンちゃんの負担にかからないというのであれば来て下さるのではないでしょうか。
メールフォームからお問い合わせしてみたらいかがでしょう。
りりまむさんのお住まいの地域を管轄している動物愛護センターでも
このたび娘の学校へ来て下さったように、講演を行ってくださるのではないかと思います。
各地でそういった啓蒙、啓発活動が盛んになってきているようですし
是非問い合わせてみたらいいかと思いますよ。
りりまむさんの“知って欲しい”という優しくて温かいお気持ちが、必ず実になると思います。
もっと多くの子供達が、犬や猫を取巻く状況を知ることが出来るよう
そして自分に何が出来るのか考えるきっかけ作りとなって、りりまむさんの温かい心が
みんなと繋がって大きな輪になることを願っています。
No title 
れおらさんの活動が実を結びますように
れおらさんの心が多くの人に届きますように、響きますように
そう願ってます
いおゑからの祈りです
いおゑさんへ 
いおゑさん、こんにちは
ありがとうね、私の活動は、活動とはいえないようなしょぼい内容だけど
それでも一人でも、何か考えるきっかけを作れたらいいなと思ってるの。
私の出来ることから地道にでも、歩みが遅くても精力的じゃなくてもゆっくりと。
こうやっていおゑっちに応援してもらうことでも、大きな励みになります。
ありがとう♪
うる・・・。 
ご無沙汰してます・・・広島日帰りやらバタバタしておりまして。
何か分からないけど涙が出ました。
先日、小学生・中学生の主張大会で本校生徒が一緒に暮らしてるワンコを通じて飼育放棄や殺処分の多さを知り、大変な衝撃を受けたとはなしていました。
「一度は家族になった子をどうして捨てられるのでしょう」と。
他にも色んな主張をしている子はいましたが、私にとっては一番の内容で、やはり涙が出ました。
話は変わり、娘が国語のスピーチが宿題になりネットで「アニマルポリス」や「熊本の殺処分ゼロ」のセンターの事を調べていました。
正直、今まで娘は猫と暮らし私が時々保護しては・・・の生活に慣れすぎたのか、動物が特別な存在とは思っていない感じでした。
・・・が、以前れおらさんのページで処分されワンコの命が消える瞬間の映像を見てかなりショックを受けていました。
許されるなら、子どもには辛い現実・事実を残らず見てほしいですね。
そして親がバカな選択をした時には身体を張って止めて欲しい・・。
今は親の好みや住宅の関係もあり動物と関わる子はクラスでも少ない様で、我が家の猫7匹にはどよめきが出るらしいデス。
・・・まあ、自分でもこんなに増えると思っておらず驚いてますが。
残念な子はどこにでもおりますね。
広島の会場が資料館の並びでしたので合間をぬって入ったのですが、
爆風と熱で身体が溶けた方の写真の前でいちゃついたり、友だちの名前を大声で叫び茶化す学生が多数おり、怒鳴ってやりたかったです。
同じ人間でそうですから、犬や猫たちには更にピンとこない子がいるのも哀しいけれど頷けました・・・。
でも、そんな姿を見て「ちょっと何?信じられない・・・」と顔をしかめて涙ぐむ同じ学校の生徒らしき女の子がいて救われましたりもしました。
小さな命を救うには、子どもの心を育てることも大切なのだと改めて感じた時でしたので、この日記を読んでウル・・・としたのかも・・・。
素敵な活動をありがとうです。
びゃっこママさんへ 
びゃっこママさん、こんにちは
そんな風に心にとめて見てもらえると、私もとても嬉しい。
こうやってびゃっこママさんや優しい娘さんのように
見て感じて考えて、そして行動してくれる人が一人でも多く増えることを願ってるのです。
何も感じない、自分だけ良ければいい、親と子の関係が希薄で冷たい世の中
一人でも多くの人が。
見た目や地位や名誉、学歴や今の生活を維持するのに必死、
そういう世の中が少しでも変わってくれたら、犬や猫にとってももっと住み易く幸せな世の中になるのにね。
子供の心を育てる、、、犬や猫を育てる環境にない人は
せめてそれくらいは責任持って行って欲しいです。