
- 2009
12/28
Mon 今年最後のセンターへ
category:センターレポート
今日はセンターへ行ってきました。
センターも仕事納めの最終日となる今日、私自身も今年最後の訪問になります。
お寄せ頂いた毛布やフードなど、お届けしましたよ。
ご協力下さった皆様、ありがとうございました。
残念ながらお盆前や年末は収容頭数が増えることや、それに伴って絶たれる命も多いのです。
きっと溢れんばかりの頭数が・・・と覚悟していましたが、
実際に行って見ると、想像したよりもずいぶんと収容頭数が少なかったです。
最終日の今日は朝から沢山の子が団体さんや個人ボラさんの引き出し、一般の方への譲渡などで
子犬犬舎もゼロ!!という有り難い状況でした。
とは言え、抑留棟もゼロではなく・・・
東北の寒さとは違いますが、暖房もなく、底冷えするコンクリートの上で寒さに身を震わせなければいけない子が多くいます。
体力がなかったり老齢だったりと弱った子にとっては過酷以外の何ものでもないでしょう。
実際、私が少しの間じっと立っているだけで、屋内だというのにジン、、、と底冷えするような寒さを覚えます。
人間どもがクリスマスだーっ♪と大騒ぎしたすぐ後には、お正月だーっ♪と、
おせちを食べたり久々のゆっくりしたお休みの日を満喫している最中
寒さに身を震わせ、ただ死の恐怖と戦わなければいけないストレスは計り知れません。
【 検疫室 】

とても変わった毛色の可愛い子ちゃん。
黒い子は元気に跳ね回っていました。

下になっている子はとても具合が悪そうです。
寒さに震える力も残っていないような状態、、、とても残念です。

寒さのせいか、ずっと小刻みに震えていました。

クリーム色の子の兄弟と思われる子達は、元気そうです。

この子は生後3~4ヶ月程でしょうか。
検疫が明けると仔犬犬舎の方へ移される子達です。

個人的にツボだった、権蔵チックな兄弟。
かなりのビビリちゃんだとのことでしたが、私が覗き込むと、「イヤン、ミナイデッ」 と手で顔を隠す仕草がめっちゃ可愛かったです。

この子は私がセンターへ到着する直前に、飼い主によって持ち込まれたキャバリアちゃんです。
疥癬か、真菌か、、、と思われる症状で、痒いだろう皮膚は脱毛していましたが
職員さんがすぐにイベルメクチン注射の処置をしてくれました。
年齢 5歳(飼い主申告)で、女の子です。
キャバリアにしては小ぶりですが、性格もおとなしく穏やかな子のようです。
持ち込んで払う金があったら、病院に連れて行けばいいいものを。
ここまで悪化させるまで何故に放っておけるんだろうか。
どなたかこの子の家族になって下さる方はいらっしゃいませんか???
預かるだけならいいよ♪という、有り難いお話でも結構です。
微力ながら私 れおらもお手伝いさせて頂きますので、こんな酷い状態で処分前提に持ち込まれたこの子に
愛の手を差し伸べて下さる方はいらっしゃいませんか???
お手伝い致しますので、センターへ問い合わせるのではなく、私 れおらまでご連絡頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。

元気いっぱいの兄弟達。


ハスキーmixだろう子達もいました。
一番可愛い盛りなのに、何故センターで新しい年を迎えなければいけないんだろう・・・
こんなに可愛い命を大切に出来ないのなら、何故産ませる??????
相変わらず理解に苦しみます。

こんなに立派なステンレスゲージを、ある団体さんがご寄付下さったそうです。
検疫にかけ、処分しなくても済む命が少しでも多くなるだろうと、職員さんも大変喜ばれていました。
検疫室のゲージ内で無事に年越しできれば、元気に子犬犬舎へ移る事も出来ます。
みんな頑張って、元気に年を越してっ!!!
そうすれば、きっと生きてセンターを出る事ができる!!!
【 一日目の部屋 】
引き出しの声がかかっている子、年明けに譲渡予定の子が数頭いました。
【 二日目の部屋 】

【 三日目の部屋】

この画像では分かりませんが、隅に仔犬が3匹、大きな犬に寄り添って寝ています。
親子ではないとのことでしたが、
背中やお腹、身体全部を使ってただ黙って温めてやっている姿にはぐっとくるものがありました。
こういう優しさを持っているのに、、、
人間だけでしょうね、自分さえ良ければいいという感覚を持っているのは。
【 四日目の部屋 】
ゼロ
【 最終部屋 】

今朝、今年最後の処分が行われ、この子だけがぽつんと一人で最終部屋にいました。
来年まで処分されず、大部屋にいる子達はこのまま年越しとなります。
このまま年越しかぁ・・・と、後ろ髪引かれる思いでセンターを後にしました。
センターに収容される子達へあたる一筋の光が、大きな光の束となって
処分という理不尽な命の終わり方ではなく、全ての子達が幸せへの扉を開いて歩む道が切り開かれますよう
心から願っています。
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comment
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・・・。 
何て言ったらいいのでしょう。
1日目、2日目の部屋の子は、自分の状況も分からず
ただ人恋しくてガラスに擦り寄ってくる。
でも、また1日・・・と夜を過ごすうちに人間から距離を置いている・・・
最終のお部屋の子も・・・。
とても切ない・・・。
じかに見ているれおらさんは本当に辛いですよね。
でも、伝え続けなければ・・・という気持ちが痛いほど感じます。
No title 
おはようございます、
この寒い部屋にひとりぽっちで年越しをするこの子、具合の悪い子、何とか生きて年を越し、その先に苦しい窒息死が待っているのだとしたら何がこの子にとって良い道なのだろう。動物は自分にこれから何が待っているのかを知っているんだと本で読んだことがあります。元々、年が変わることにもイベントにも何の思い入れもない自分です、役に立つことができないのならば、せめてこの子たちを忘れることなく年末年始を過ごそうと思います。今年最後の訪問、センターレポートありがとうございました。
びゃっこママさんへ 
びゃっこママさん、こんばんは
辛くないと言えば、それはウソになるけれど、
仕事として毎日現場にいる職員さんの辛さに比べたら屁でもないと思うの。
もっともっとたくさんの人にこの実情を知ってほしいという気持ちがあるけれど
浸透していないのはもちろん、知っていても目をそむけてしまう人も多く。
こんな理不尽なことは一日も早く撤廃してほしいです。
ハクビシン、出ましたか(笑)
ぐふふ、目撃者仲間ですねぇ♪
つるりんさんへ 
つるりんさん、こんばんは
そうですね、動物というのは自分の身に起こっていること、人間のしていること
人間の言葉、すべて分かっていると思います。
五感は人間以上に冴えていると思うし、そういうの欲にまみれているうちに
鈍くなってしまったんでしょうね、人間は。
なんの罪もないのに、人間の身勝手の為に消えていく命、
確かに存在していた・・・という証を残すためにも、これからも撮り続けていきたいです。
まっすぐに見つめ返すその目に、ただただ謝ることしかできませんが。