
- 2010
04/01
Thu センターへ行って来ました
category:センターレポート
昨日、31日もセンターへ行って来ました。
担当の職員であるOさんが、センターから他の保健所へ異動になる為、ご挨拶と
前日、できれば引き出してもらいたいと言われていた子の様子を見に。
思うところあって、茶々とべスを送り出すまで(もちろんサムを飼い主さんにお返しするまで)
それ以降もしばらくは引き出しはしないと決めていたので、
申し訳ないかなお断りしていたのだけれど、ご挨拶がてら伺った際に、
言われていた子は団体さんで引き出してくれた、そう聞いてホッとしました。
31日付けで9頭の引き出しがあったそうで、前日スッキリしていると感じた以上に
収容棟内がずいぶんと静かなイメージを受けました。
最終部屋には10頭ほどの子達がいましたが、きっともう今はこの世に存在していません。

どの子も騒ぐでもなく、落ち着きなく動き回るでもなく
ただただじっとその場に佇んでいました。

後肢を怪我しているのか、足を引きずって歩き、座るにも座れないでいたラブ。
高齢だというシーズーも身動きひとつしません。

前日飼い主が持ち込んだ秋田。
人懐こそうにずっとドアから離れずにいました。
消えてなくなってしまいたい・・・弱い私は、そんな風に思ってしまうこともあるけれど
意とせずに、人間の身勝手のせいで消えてしまう命を目の前にすると
自分はなんてちっぽけな人間なんだろう、、、恥ずかしくなります。

Oさんが、手作りのネームホルダーをプレゼントしてくれました。
寝ていないのでは??と思う顔つきに
「寝ないで作ってくれたのでは??????」
そう聞くと、いつものはにかんだ笑顔で
「Kさんはテリアって感じだから、イメージで。」
そう言って渡してくれました。
乾いた心にじわっと何かが溢れてきて、嬉しくて仕方がなかったです。
「次に来る新しい職員さんが、ボランティアだと分かるように、なになにさんだ、と分かるように
名前が分からずに混乱しないよう、これに名前を書いて入れて使ってくださいね。」
「皆さんに配ろうと頑張って作っているけれど、まだ10個ほどしか出来上がってないんだ。」
そう言いながら苦笑いしていましたが、
そんなOさんの尽力があって、無事にセンターから出られて幸せを掴んだ多くの命があります。
Oさんの願い、そして、処分される命がなくなることを願って下さってる皆さんの強い想いが
大きなものとなって、いつかきっとそういう日がやってきますように。

何気ない夕陽だけれど、元気玉が小さくなってしまっていた私の心に
泣き腫らした目にも、じわーっと沁みる帰り道となりました。
一歩ずつ、ゆっくりでも一歩ずつ
後退ではなく前へ、ゆっくりと一歩ずつ進んでいこう、そう思った。
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こんばんは。サムくんの動画、凄いですね。れおらさんの体調が心配になってきました。何とか飼い主見つけられれば良いですが。。。読んでいるだけでれおらさんの半端ない捜索活動が目に浮かびます。こんなに一生懸命探してくださる方、他にいないですよ!早く見つかるように祈ってます!センターの最終日部屋、観るたび脳裏に焼きつき思い出す度涙。あの子達の気持ちを考えるだけで居たたまれなくなります。O先生移動されたんですね。沢山の命を救ってくださって本当に感謝です。
りりまむさんへ 
りりまむさん、おはようございます
動画、見てくださいましたか。
こんな感じで始終右往左往して吠えてます。
が、一週間経った昨日あたりから、それもだいぶ落ち着いてきました。
黙っていること、落ち着いて立っていること、座っている事が多くなり
ウンチぐちゃぐちゃも減ってきましたよ。
もし、飼い主さん側が探す手立ても知らずにいたら、こちらから少しでも寄って行かなければ
繋がれないと思うのです。
きっといい方向へ向かっていると信じてますので、りりまむさんも祈っててくださいね。
Oさん、異動されました。ものすごく残念ですが、でも、過酷な毎日を送ってこられていましたから
ここは少し休みなさい、、、という神様からの休養のプレゼントだと思います。
Oさんのお陰で、処分数が減り、譲渡数が増えたことは事実ですから
それをずっと保って、いえ、もっと向上させられるようなセンターであって欲しいです。