
※大和へのお問い合わせを下さった、S田様
折り返し出させて頂いたメールが、宛先不明で戻ってきております。
お手数ですが、再度ご確認くださいませ※
さてさて。
二組に分けて散歩へ出ていますが、大和のお供はメルだったり、茶々だったり。
歩くテンポが遅い上に、寄り道したり立ち止まったり、メルや茶々にちょっかい出したり。
足元にぐるぐるとまとわりつかれて、まるでコーヒーカップ状態になることも。
(相変わらずちょっかい出しながら散歩している動画がアップできません、泣)
昨日の夕方も、そんな状態で散歩中・・・
「こご、どごだべかっ?????」 ふと耳に入った東北弁。
パッと見たおばあちゃん、痴呆で徘徊している風には見えなかったし、
ずーずー弁ながら、話す内容はシャキっとしていたので、
迷っちゃったのかな?くらいで、一度は通り過ぎたのだけれど・・・。
道を尋ねられ、一生懸命に説明しているおじさんも時計を見ながら、
なんだか困ってるっぽかったので、戻って声をかけてみた。
おじさんが言うには、おばあちゃんが道に迷ってしまって、ここが一体どこなのか
どうやって帰ったらいいのか分からなくて困ってると。
何か、住所が分かるようなものがないかどうか訊いてみたらば
笑いながら 「ねぇんだ。」 と。
どこから来たのか訊いて見たらば
「いんやぁ~~、越してきて間もねぇがら、全然わがらね。」
ふと、手元を見ると、スーパーで買い物したのをぶら下げてる。
買い物したスーパーの近くに住んでるのか訊いたらば、
「ん~~~~、こごのスーパーさは、なんも ちけぐねな(近くない)。」
おじさんと二人で、このスーパーって、ここからかなり遠いよね???
歩いて来るにはビックリする距離だよねって話をして、さて、困ったな。
お昼前に家を出て、かれこれもう4時間以上歩き詰めのようだ。
通ってきた場所を聞いても、相当な距離・・・。
「あいや~、おしょす~~~~っっ!!(いやぁ、恥ずかしい)」
と笑う、笑顔が可愛くて
農作業の途中、ちょっと上着を羽織って買い物に出た・・・みたいな
ホントに素朴な田舎のおばあちゃんって感じ。
痴呆ではないっぽい感じなのだけれど、おばあちゃんがどこから歩いて来たのか
手がかりが全くない。
おじさんも相変わらず困った顔で時計を見ながら、急いでいるっぽいし。
かがみ込んで、財布の中身を確認しているおばあちゃんの首元に
ストラップが見えた。
どうやら、上着の中に隠れて分からなかったけれど、鍵や携帯をぶら下げているようだ。
「おばあちゃんっ!その携帯、ちょっと借りていいですかっ??!!」
借りて、携帯を開いて見ると
迷ったら笛を吹くこと
そう書かれたシールが貼ってあった。
そして、おばあちゃんの携帯の電話帳を調べると
S木○○
S木○○
S木○子
S木○○
S木○○
と、どうやらおばあちゃんの名前はS木さんらしいことも分かり、電話帳に載っている人の名前を
一人一人読み上げて確認すると
「あ。それは福島さいる おんじ(息子)だ。」
「あ。それは仙台さ嫁いだ娘だ。」
「あ。それは孫だ。」
そしてようやく、、、
「あ。それが一緒に住んでる息子だ。」 と。
「まだ、息子さ、おめ、まだが!って ごしゃがれるなっ。(またかと怒られちゃうなぁ)」
すぐにかけてみた。
その息子さんという方も、
「○○ってどこだべが?市役所?わがらねな。。。」
あちゃー。
2週間前に転勤でれおら地方に越してきたそうだ。
なんなら、住所を教えてくれれば、おばあちゃんを送り届けますよ?と言ったらば
「なも。おれが いぐっす(大丈夫、俺が行きます)。」
車で迎えに来てくれるのかと思っていたら、バイクで来ると。
おばあちゃんを後に乗せて帰るのかな?大丈夫かな?と若干の心配もしながら
なんやかんやと説明して、分かりやすいところまで来てもらうことに。
一旦、連れていた大和と茶々を家に置いてから
待ち合わせ場所まで、おばあちゃんと一緒に歩きながら向かいました。
途中、おばあちゃんに
「あねさん、えのひとさ飯もかせねばねぇべ?難儀かけてすまねなぁ
(奥さん、家人に晩御飯も食べさせなきゃいけないだろうに、面倒かけて申し訳ない)。」って、平謝り。
全然大丈夫ですよ~~って笑ったら
「まんず、おなごぶりいいひとさ、助けてもらっていがった~~~」 って。
えーっとですね、ここは文字を大きく太字にして通訳しましょうか。
美人さんに助けてもらってよかった!! デス。
あ。≪おなごぶりいい≫って言われて調子に乗って
私ったらこんな人助けをしたのよ~~♪って自慢してるんじゃないのよ。
だってね、あれこれ話しながら、おばあちゃんと二人でしばらく待っていると
「あ。来たな。」 って、おばあちゃんが。
ん?どこ???どこに??
息子さんが来たの??
そう思いながら辺りを見回した私の目の前に登場した息子さん。

いーじーらいだー?????
ズドドドドドドドーーーっっ!!と、はーれーの爆音を響かせて登場。
・・・・・(゜▽ ゜;;;)
「こんたにしてもらって、いだまし~~~っ!!(こんなにしてもらって勿体無い)」
「まんず、世話なって~~~~っ!!」
慣れた様子でヘルメットをかぶり、ゴーグルを下ろすおばあちゃん。
その、予想もしていなかったあまりのギャップに、
ハトが豆鉄砲くらったかのような顔をしていただろう私の顔を想像して笑って欲しかったの。
だって、去年結婚した孫に、ひ孫が生まれるっていうくらいだもの
パッと見、若く見積もっても70代中盤。
その息子さんが迎えにくるというバイクもね

こういうのだと、勝手に想像してたのよ(笑)
それが、かまきりのようなハンドルのはーれーで、爆音響かせたバイクで登場した息子さんの後に
慣れた感じで乗って行ったら、そりゃびっくらこくでしょ。
でも、バイクの後で、笑顔で手を振るおばあちゃんの笑顔がとっても可愛かった。
別れ際に、私の手をぎゅーっと握って、何か掴ませた。
1000円。
そんなつもりでお手伝いしたのではないことを伝えたのだけれど、気持ちだから。と。
私は父方も母方も、どちらももう祖母がいないので、
なんだか自分のおばあちゃんにお小遣いを渡されたような、
1000円札を握らせたおばあちゃんの手が温かくて、一瞬ちょっと鼻の奥がむんずとした。
息子さんも
「とっといでけれ(もらっておいてください)」 と言うし
「こんたに少ねぐて申し訳ねぇけど、気持ちだから~~~!!」 と笑うおばあちゃんの
せっかくのお気持ちなので、頂くことに。
今度は迷うのではなくて、お茶しに来てください(^^)
毛だらけになりますが(汗)
しかし、見た目で勝手に判断してはいけないなぁ・・・と、変なとこで感心した れおらでした。
まんず、いっぺ あって しったけ こえべども えさ 帰れて いがった~~~~~っ!!
(とらくまさんとAさんなら分かるはず・・・笑)
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笑笑笑~、ばぁさま、どっから来たんだべな?いやぁ~、なってもねくていがった~!こえがったべ?ごぐろ~さん!!ふふ、おもしぇっけっ♪
方言を文字にすると、まるで暗号ですね。
街中で懐かしい言葉を耳にすると「どこどこ?」と探してしまいますよね。1度通り過ぎたのに、戻ってしまったれおらさんの気持ち、伝わりました。
姿も気持ちもおなごぶりいいもの!
それしても、ハーレーで登場の息子さんには、たまげだ~!!
とらくまさんへ 
とらくさまさん、こんばんは
うふふ、おもしぇべぇ~?(笑)
って、あはは、ほんと、暗号みたいです(爆)
おばあちゃん、岩手の方だったのですけどね、それでも方言がほぼ一緒だったから
とっても懐かしい感じがしました。というより、あんなにずーずーだと、訊かれたおじさんも
言葉が分からなくて困ってた部分もあると思いますよ(^^;;
歩いて来た経路を聞いたら、え゛ぇーーっ?!と思うくらいの距離で
おばあちゃん、かなりの健脚・・・んだども、しったけこえがったべな。
新幹線の横、ずーーっとあってきたの。って言ってましたけど、おばあちゃん、あれは新幹線ではなく
ただの○○線ですから(^^)うふふ、可愛い。
私がおなごぶりいいかは正直なところ、ちょっと疑問なところもありますが
ハーレーの後で手を振るおばあちゃんの笑顔見たときは、ホッとしました。
最初はたまげてなんとすがなぁと思ったども。
とっても可愛いおばあちゃん、また会えたらなぁって思ってます。