
- 2011
02/25
Fri 【 知る 】 ことから
category:れおら@つぶやき
センターに犬や猫を持ち込むと、センター(もしくはボランティア)で新しい飼い主を探して見つけてくれる、、、
処分される犬や猫達はガスによる窒息死ではなく 【 眠るように安楽死 】 させられている、、、
そんな勘違いをしている人がいるということは、実際に見て聞いて知っていました。
もちろん、様々な理由でセンターに持ち込む人もいれば
身勝手な理由で捨ててしまう人もいます。
でも、動物を捨てるのは犯罪です。
が、、、それ以前の問題で
そのセンターで殺処分が行われているということ自体知らない人がいる、、、
とある方からのメールで、この現実に改めて愕然としました。
@自分の住むところには保健所もないし、殺処分が行われていると聞いた事もない
@保健所には人を怪我させた犬や、野良犬が収容されるところだ
@自分は愛犬家で大事に飼っている
@だから
保健所があって、そこで殺処分が行われているなんて酷いこと、信じられない
犬や猫を捨てないで!
不幸な命を生み出すくらいなら、避妊・去勢してください!
センターに持ち込む前に最善の努力をしてください!
など、、、こういったことを殺処分数、収容数を減らす為の当然と思える提議をする以前に
日本における犬や猫を取巻く現状を根本から訴えかけなければいけない相手がいることに
今更ながら驚愕し、改めてものすごく考えさせられました。
あなたの住んでいる地域(市、もしくは区)に保健所かセンターはないかも知れません。
でも、県(道、府)ごとに地域を分割し、それぞれの地域を管轄する保健所が必ずあります。
殺処分数ゼロの取り組みを行っている保健所・センターもありますが
ボランティアなどによって再譲渡の為、第二の犬(猫)生を歩む為の引き出しを許可されるところもあれば
その再譲渡すら許可していない保健所・センターもあります。
そのようなところでは、一度収容されてしまうと、飼い主以外は引き出せず
収容期限が切れた犬や猫を待つのは処分のみで、二度と風を感じる事もなく、空や太陽を仰ぐこともなく
炭酸ガスによる殺処分が行われています。
処分施設を持たず、処分を委託する自治体もあります。
平成20年度のものではありますが
全国の譲渡数、殺処分数の統計をご覧下さい。
(※転載・リンクは地球生物会議ALIVEさんより許可を頂いてます)
全国における犬の救命率:殺処分数と譲渡数 ←クリック
全国における猫の救命率:殺処分数と譲渡数 ←クリック
または
全国動物愛護センター・保健所一覧 ←をご参照ください。
収容動物の公示すらしていない自治体もあります。
大切に飼っている、家族として大事にしている
それはそれでとても良い事ですし、収容される子達、処分される子達を目の当たりにしている私にとっては
犬や猫と暮らす方々が皆そうであることが理想です。
ご覧いただければ分かる通り、全国で処分される犬や猫の数は毎年何十万頭・・・
捕獲・収容されずに命を終える子を含めると計り知れない数に及びます。
今私達が愛犬のはつらつと散歩を楽しむ姿を見て微笑んでいるその時に
人知れず、ドリームボックスと呼ばれる真っ暗な箱の中でもがき苦しんで命を終える子がいます。
今私達が、愛猫の美味しそうにご飯を食べる様子を微笑んで見ているその時にも。
最期の最期まで大事に終生共に暮らし、看取る事が出来る子はラッキーだと言っていいほど
そうではない命の終え方をせざるを得ない子が沢山います。
http://www.youtube.com/watch?v=zcbFYOgtSp8
どんなに大事にしていても、【 絶対に大丈夫 】 とは言い切れません。
散歩の途中、何かの拍子にリードが離れてしまったら???
その時に戻って来なかったら??
その時に事故に遭っていたら??
家に泥棒が入って愛犬・愛猫を盗まれてしまったら???
愛犬・愛猫の乗った車ごと盗まれてしまったら???
信頼して預けたペットホテルや病院から逸走してしまったら??
何かの拍子で他人に危害を加えてしまい、処分を迫られたら??
災害によって生き別れになってしまったら??
犬や猫より自分の方が先に逝ってしまったら??
残った家族が犬や猫を自分がしてきたように大事にしてくれなかったら??
これらは私自身も気をつけなければいけないし、私自身にも有り得る事だし、
また、実際起こっている事例の一部です。
テレビや映画で観る様に、自分で帰って来る子は稀で
帰巣本能は当てになりません。
【 絶対に大丈夫 】 という過信は甘く思えます。
いつ如何なる場合も過失が生じること、何かあったら・・・という、
危機管理能力のような意識を持つ事が非常に大切だと思います。
鑑札・迷子札の装着徹底、万が一の際に飼い主であると証明になるマイクロチップも重要です。
何らかの理由で保健所やセンターに収容されても、マイクロチップがあれば帰る事ができます。
目に付く迷子札は別として、首輪の裏に名前と電話番号を書いても確認はしません。
実際、この日本では全国どこでも犬や猫の殺処分という事が行われていること
そして、意図しないことで愛犬や愛猫を失う可能性もあること
肝に銘じて下さい。
決して他人事ではありません。
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本当に。。。ペットを現在飼っている人で現実を知らないで勘違いしている人が多すぎますね。この現実を知らせるためには環境省がテレビCMを作り毎日何回か流すしかないです!テレビの力が一番大きいですしね。もっと国を挙げて真剣に考えて貰いたいものです。平成22年度、千葉県が遂にワースト1になりそうだそうです。森田県知事!ちゃんとやれよ~ですね。
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りりまむさんへ 
りりまむさん、こんばんは
そうなんです!!TV!!メディア!!
もっともっと人の目に触れるよう、もっともっと多くの人の耳に入るよう
一番効果的なのはテレビの力なんですよね。
児童施設にランドセルが届けられたというニュースが流れるたびに、相乗効果で次々に・・・。
こういう流れが、どうして犬や猫、動物のことで盛り上がってくれないのか。
千葉県はひったくりもワースト1。
今度は殺処分数でもワースト1。
恥ずかしい!!どうにかしなきゃ!!って、知事にも真剣に腰上げて欲しいです。
鍵コメ Yさんへ 
鍵コメ Yさん、こんばんは
そうなんです、まだまだ「知らない」人が本当に多くいるのです。
そういった人達にも知ってもらうには、、、やっぱりメディアの力って重要ですよね。
児童施設に次々とランドセルが届けられたこと、今ではすっかり耳にしなくなりましたが
それでも一時的でも多くの人が「何かしよう」と立ち上がってくれた結果は素晴らしいと思います。
同じように、犬や猫や動物に関しても「何か・・・」と考えて下さる方が一人でも多くあるよう
声を張り上げて叫びたいくらいです。
流行や可愛さを盛り上げて購買意欲を掻き立てるような番組ではなく
もっともっと根本、どうあるべきかという番組が増えてくれたら嬉しいです。