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諸行無常。






テンに続き、イヴが逝きました。



穏やかで大らかで優しくて。
いつもそっとそばに居てくれました。

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イヴは、庭に突然現れた若い兄弟猫で、数軒先でたまにご飯をもらっていたようなのですが
通い始めてから数年経ったある日、足に酷い怪我を負っていて、見かねて保護した子です。

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一帯では、猫という猫はすべて自費で避妊去勢をしているOさんご夫婦がいたおかげで、
新しく生まれる仔猫は一匹もいない、、、という状態にしてくださっていました。

そのため、その一帯で猫が出現するのは、誰かが意図的に捨てた子か
もしくは引越しなどにより置いていかれた子であることが明らかで
近辺で保護した子は、小さいうちは里親さんを見つけたり、成猫は避妊去勢をしてリリース後、
20数頭分、朝晩欠かさずにご飯をあげて、甲斐甲斐しくお世話をしてくれていたのです。

知り合ってからはお互いに協力して取り組んできましたが、
Oさんが一番最初に保護した子が、毎日毎日我が家に通い詰めて
どちらのうちの子か分からなくなっていたほど。


そんな町内で突然現れた、とても綺麗な若い兄弟猫。
2~3歳くらいの若い子達だなーなんて思って見ていました。
でも、その子達が仔猫の状態で一度も見かけたことはなかったし、
きっと、どこかで飼われていて、引越しを機に置いていかれたのだろうことは
安易に想像がつくくらい、ついさっきまでお家の中にいました。という状態で
どこかの家の引越しで置いていかれたらしいことをOさんにも確認。

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2年ほど外猫さんとして見守ってきましたが、
我が家から数軒先のお家では、気の向いた時たまにご飯をあげるだけだったようで
怪我に気づいたものの、最初はそのお宅に遠慮もあり、
まして、私の中では、治療する=保護するだったし
となると、微笑ましい仲良し兄弟と引き離してしまうことになる。


四の五の言っても始まらない!!まずは保護、治療だ!とスタートしたものの
“ 断脚 ”がベストである、といわれた治療も、
仲良しの兄弟がいるお外へ戻す、いわゆる、リリースするとなると
断脚した子が外で暮らすのは難しいでしょうし
脚を切らずに治せるものであれば、、、と、年単位でかかる覚悟を、と言われた治療を選択しました。

それで、引き離さず済むように、兄弟猫も保護しようとしたのですが
ボスになった兄弟猫の気持ち、我が家の状況、色んなことが重なって無理でした。


毎日イヴの様子を見に通ってくる兄弟を見ては、お詫びと、
そして、どうか無事に過ごして、と願う気持ちで
外猫さん用に庭に設置していた犬小屋を、兄弟猫専用で住んでもらい、
ご飯をあげるだけのお世話になっていましたが
我が家が引越しをすることになってしまい、結局は引き離してしまいました。

これは今でも本当に、心から後悔し、懺悔の気持ちでいっぱいです。
無理を押しても、何がなんでも兄弟猫も保護してやれば良かった・・・。


今でも忘れられないエピソードがあって、
ある日、か細い声で鳴く声と、大きな声で鳴く声がして外を見ると
道路を渡った兄弟猫に、道路を渡れずにいたイヴがか細く鳴いて呼んでいる声と
それを 「大丈夫だから、おいで。」 と、励ますように呼ぶ兄弟猫の声でした。

何度か呼んだものの、じっと動かずにいたイヴの元へ、道路を渡って迎えに来た兄弟猫と
寄り添って向こうへ渡った2匹の姿を見た時、感動で涙が止まりませんでしたよ。
そんな2匹を引き離してしまった私の罪はとても大きく、本当に申し訳なくて申し訳なくて。


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治療を始めたイヴは、皮膚が剥けはがれ、筋肉がむき出しになった脚を
毎日何度も消毒する際も、きっと、人間であれば悲鳴をあげて倒れてしまう状態でしょう、
それでも一切嫌がりも、痛がりもせず、黙っておとなしくどころか、
ゴロゴロと喉を鳴らしてやらせてくれてました。

091122-1-eve.jpg



そうやって2年近く経った頃、ようやく快復の兆しが見え始めたものの
だいぶいいなぁーと思う頃に、自分で患部を引き剥がしてしまい、また剥き出し → 出血。
それを何度も繰り返し、もう、外に戻ることはないのだし、
断脚を可哀相と思うより、このまま患部をさらしていた方が可哀相。
でも・・・と迷っているうちに年月が過ぎ、、、

090824-1-eve.jpg


テンが逝ってからしばらくは、快食快便、寝るときはいつものように寄り添って・・・
だったのが、ある日を境に元気がなくなり、食事を摂らなくなり
それが一週間続き、もう長くないだろうことは明らかでした。

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亡くなる前日、水入れに顎を乗せて、数時間でもそのままじっとしているイヴ。
5日ほどこういった状態で、顔を突っ込んで窒息しないよう、四六時中目が離せませんでした。

顔を上げられないくらい力がなくなってきても、
“ イヴちゃん ”と、声をかけると、ご丁寧に小さくお返事をして
そしてゴロゴロ言う健気な姿に、腕枕ならぬ、手枕をしながら号泣でした。

130413-2.jpg

これがイヴの最期の日向ぼっことなりました・・・。



私のエゴで、仲良しの兄弟と引き離してしまったこと
結局は怪我を治してあげられなかったこと
穏やかで優しいイヴだけをしっかり見てあげられなかったこと
色んな後悔、懺悔、反省が入り交じりながらも、
こんな私と共に過ごしてくれた、イヴの愛に、イヴの存在に、
心から、
ごめんね。
ありがとう。
です。

ありがとう、イヴちゃん。
ありがとうね。


ありがとう。





おかげさまで、イヴの弔いは済みましたので、
勝手を言って申し訳ないのですが、お心遣いは無用に願います。

つい先日のテンの逝去で沢山のお気遣いを頂戴致しましたし、
イヴの冥福を祈ってくださるだけで十分です。
痛みも苦痛もなく、安らかにいてくれることを願って頂ければ。。。




正直、ちょっと、あしたのジョーみたいになってます。
燃え尽き症候群みたいな。
燃え尽きた・・・まっしろな灰に・・・・・みたいな。


それでも、生あるものは、今この一瞬も生きていくことだけに
素直にただそれだけ・・・なんですね。

テンの時もイヴの時も、亡き骸を前に、一瞬神妙な面持ちだった面々も
もう次の瞬間から潔いほどに、シンプルに
“ 生きる ” ことだけに意識があるのですね。

お腹が空けば食べる、喉が渇けば飲む、、、
今この瞬間を、瞬間瞬間、ただ生きる。

生と死、この子達から、また改めて大きな学びをさせてもらいました。

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テーマ:犬猫のいる生活
ジャンル:ペット

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secret

イヴちゃんのご冥福を心より、お祈り申し上げます。
れおらさんの優しいお気持ち、きっと、イヴちゃんに届いていますよ。
記事を拝見して、涙が・・・
いつかはこんなお別れが来る事が分かっていても、辛いです。
イヴちゃんは、兄弟と離れても、絶対幸せだったと思います。

めぐママさんへ


めぐママさん、こんばんは

いつも温かい励ましの言葉、そして
イヴを悼んでくださって、ありがとうございます。

至らない母でしたが、こんな私のそばにいてくれたイヴに感謝しています。
痛みのない天国で、ゆっくりしながら私がいくその時を待っていてほしいです。

イブちゃんのお話・・・たまりません。
涙が止まんない・・・。
きっとお兄ちゃんは、イブをよろしく!と
れおらさんに託したはずです。
イブちゃんは、れおらさん家の子で幸せだったはずだし
いつか会うであろうお兄ちゃんにもそう報告するでしょう。

イブちゃんの水入れにアゴを乗せた姿を見ると・・・また涙が。
イブちゃんは最後までがんばって生きました。
おりこうさんでしたね。
テンちゃんとは会ったかしら?
これからは・・・ママを見守ってくださいね。

れおらさん~お疲れ様でした。
イッキに寂しくなりましたね。
気温も不安定なこのごろ・・・体調だけにはご注意くださいね。


QOL

Quality Of Life.. 忘れないでね。。れおらさん。。
どれだけ長く一緒にすごしたのではなく、どれだけの時間れおらさんがイブちゃんに費やしたか。。
イブちゃんもそれはそれはれおらさんと出会ったことを感謝してることでしょう。

最後の水入れに顔を置いてる姿。。みんなそうだった。。リリーも。。シンバも。。

こういう時期が早かれ遅かれ我家でもやってくる。それを承知でシニアレスキューをしてるんだもん。
QOL。。それは、今まで逝ったみんなから教わりました。

がんばって、前に進もう。 イブちゃんもそれを望んでることでしょう。

イブちゃんのご冥福お祈りいたします。

セレナーデさんへ


セレナーデさん、こんばんは。

ありがとうございます、イヴの為に涙を流してくださって。
セレナーデさんの優しくて温かい涙は、きっとイヴにもじんわり届いて
心地良く感じていてくれるはずです。
私も思い出してまた涙が・・・(^^;)

本当に優しくておりこうさんだっんですよ。
あんなに優しいイヴと暮らせた私も幸せでした。

ほんと、気候が安定しないですね。
セレナーデさんも、まるちゃんも、ご自愛くださいね♪

Gumiさんへ


Gumiさん、こんばんは

ありがとう、Gumiさん。
ほんと、長いか短いかなんてナンセンス。
時間、期間じゃないよねぇ。
イヴと暮らせたのは4年半ほどだけど、
その間、優しいイヴからどれだけ沢山の愛をもらったか・・・。
感謝しかないわ。
クオリティーオブライフね、いい言葉だね。
ちょっとずつ前に進むよーっ!
ありがとう!

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